全米人材開発協会ASTD2011年次総会から見た

「統合型タレントマネジメントが開く人材マネジメント新時代!」

全米人材開発協会ASTD2011年次総会の視察報告書の中から、一部抜粋しました。

韓国、中国、インドの存在感が増したASTD2011オーランド大会!
 全米人材開発協ASTD2011年次総会が、2011年5月22日-5月25日、フロリダ、オーランドで開催された。今年は、例年にも増して、韓国、中国、インド、中東諸国の存在感が一段と増した年であった。
 韓国からは、451名の参加者で、日本からの何と4倍、韓国が日本の1/3の人口であることを考えれば、日本の12倍以上、人材開発に熱心だと言える。韓国からは、サムソン電子、現代起亜自動車等の財閥、韓国の大学でのEラーニング導入事例等が注目された。
 日本からは、日立、富士通などから、事例発表が行われた。韓国企業は、韓国国内のビジネスよりグローバル・ビジネス、特に新興国ビジネスに力を入れており、サムソン・インドでのキャリア開発、タレントマネジメントの中長期計画が発表された。 
 女性社員を最優先の顧客と位置付け、ヒット食品開発を行うキャンベルスープと見事なアクロバット飛行で有名なブルーエンジェルスのチーム開発事例が基調講演として取り上げられた。また、ASTDの基調講演、2回目のマーカス・バッキンガムの話術の素晴らしさは、注目を浴びたが、その中身は新鮮味がなく、インパクトを欠いた。


「Eラーニングから、Eワーキングへ」、モーバイル学習環境も一変!
 昨年同様注目をあびたのが、Facebookの急速な普及や映画「Social Network」のアカデミー賞受賞により、ソーシャルメディアのラーニング分野での急速な普及を遂げた。Eラーニングは、大手での需要が一巡した感がある。
 従来からパッケージ学習と言う堅苦しいものになりやすく、成長がにぶっていたが、iPhoneやアンドロイド携帯端末などのスマートフォンの普及、更にはiPadなどの使い勝手のよりタブレット端末の登場により、E-working事情も一変した。
 従来のプッシュ型広告も効果は急速に低下し、インターネット・サイトで、必要に応じて、キーワード検索する頻度が増すと、プル型広告が急速に効果を増している。消費者が自ら学習しながら、情報を発信することを楽しむ時代になっている。
 この中で存在感を得るには、Twitter, Facebook,ブログ等で、絶えず、情報を発信し、読者を飽きさせないことが成功への最低条件になってきている。
 ソーシャルな場での絆を重視し、ネット上での口コミ効果がものを言う時代になったのである。

HRプロは、戦略的ビジネス・パートナー(SBP)になれ!
 リーマンショック、更には津波被害の影響により、このような危機を想定して、戦略的な対策が求められるようになった。この中心的な存在として、今にも増して、HRプロの存在が注目されるようになってきた。
 ASTDでも、この辺の時代の流れをとらえ、企業内でこれに対応する人として、戦略的ビジネスパートナー(SBP)をテーマにしたセッションが増えてきたと言える。
 日本の人事でも、従来は、問題が発生してからの問題解決などの戦術的な手法を中心に業務を行ってきた所が多いが、事後に対処するだけでは、根本的な解決にならず、戦術的な業務を何年経験しても、多くの職場で求められるキャリアとはなりにくいと言えます。
 この対策として、戦略的業務は、極力、外部にアウトソーシングし、社内では、戦略的業務を中心に進めることが好ましい。


統合的タレントマネジメント(ITM)が開く人材マネジメント新時代
  ASTD2009では、新版のタレントマネジメントの定義が発表されたが、今年は、統合型タレントマネジメント(ITM)が注目を浴びた。
 統合型と従来型の何が違うのかとの議論があるが、従来のタレントマネジメントでは、学習関連、人事データベースパフォーマンス・マネジメント採用関連のソフトが独立のソフトであり、連携がとれない状況がありました。また、グローバル化を推進しようにも、A地域の人材データは、B地域のデータベースからは、検索できないことが多い。 
 これらの問題点を解消すべく、現在は、M&Aが進み、各ソフトの連携プレイも改善の方向に向かっている。
 また、従来のパフォーマンス・マネジメント手法も多くの問題を含んでいるとして、9点の改善点が求められる。
 この様な改善を進め、一層統合が進むことで、本来のタレント・マネジメントが一層スムースに実現可能になる。
 更には、2009年にASTDが定義したタレント・マネジメントの各要素も見直され、現在では、9つの主要要素に分類されている。これらの抜本的な見直しを進めることで、本来の統合型タレント・マネジメントが実現出来る。
 今回発表されたITMの調達報告書では、ハイパフォーマンス企業の定義がより明確になり、MPI(マーケット・パフォーマンス指標)も定義され、高パフォーマンス企業は戦略、リーダーシップ、タレント、企業文化、マーケットシェアの5つの視点で優れていることが必要になる。

 尚、ASTD2011、SHRM2011の視察報告こちらから、無料ダンロードできる。是非ご覧ください。


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