2001年、成果主義の導入、非正規雇用の増加で会社の労務関係が劇的な変化の年

世相を反映した特選メルマガをまとめて掲載!
2001年版 これは役立つ特選メルマガ
 国際メンタリング&コーチングセンターではフレッシュな情報を直接お届けするためにメールマガジン
を配信しております。

 世相を反映した特選メルマガをまとめて掲載しましたので、ご一読覧下さい。
 今見直してみると、あの時の考えが、どの位的を得ていたかを知ることが出来る!

2001年版 これは役立つ特選メルマガをご紹介します!

■ 2001年1月:日本企業の生き残り策は、パートの戦力化にある
         この実現に、コーチングとメンタリングの導入が鍵となる!
■ 2001年3月:米国再生の秘密は、顧客満足(CS)の達成であった
            '80年台米国のたどった再生への道を進む日本!
■ 2001年4月:IT時代の変化対応力とは

■ 2001年1月:日本企業の生き残り策は、パートの戦力化にある。
         この実現に、コーチングとメンタリングの導入が鍵となる!
1.女性を中心にパートの戦略化で生き残りをかける。
 多くの企業のリストラ策で、注目されているのが、自由応募退職制とパートの戦力化である。
 世界で一番高い給与水準と、物価高の日本は経費の中で一番大きな部分として、人件費の削減に注目し
ている。

 某宅配便のトップ企業も従来の正社員中心の採用方針を180度転換し、パートを戦略化、女性の積極的
採用が目立っている。

 これで経費の大半を占める人件費の削減を進め、経営基盤の変革を図りつつある。
 現実、トラックやタクシーの運転手、JRの車掌も女性の進出が目覚しい。適切な教育を提供すれば、従
来、男の仕事と思われていた職場へも、女性の進出が進んでいる。

 これらも、パートの戦力化を中心とした人材育成とその強化が鍵となる。
 小売業は、元々女性を中心としたパートが多い職場だが、パート率の上昇が一層進んでいる。全体の人
件費を抑えながら、 経営基盤の転換と24時間営業への準備段階とも言える。

 米国小売業では、一般社員とパートを区別せず、アソシエイトと呼び、成果次第でやりがいある仕事、
店長などの責任ある仕事に就く機会が提供されている。

 淘汰の時代を迎える日本の流通業も生き残りをかけて、パートの戦略化は死活問題である。パートの自
立/自律を中心とした意識転換と能力開発を行い、
やる気の引き出しが決め手となる。

2. パートの自立/自律に不可欠な支援活動としてのコーチングメンタリング
 1980年代の不況にあえぐ米国で普及したのが、コーチングメンタリングである。アソシエイトの
自立/自律とやる気と 能力を最大限の引出し効率を図るためだ。人件費を下げながら、顧客満足を実現
し、早まる市場の変化に対応するには、トップからの指示で動く態勢では、上手くいかない。

 米国では、特にホワイトカラーの効率化が一番重視された。
 成功した経営者が揃って強調するのが、アクティブ・リスニング(傾聴)の重要性である。
 操業以来、70社以上の企業を買収して急成長したシスコ・システムズ社のチェンバース会長は、買収し
た企業の従業員であろうが、誰であろうが、多くの人の意見を素直に傾聴する 姿勢を持ち、500人の人
たちとも意思が通じる開かれたコミュニケーションがリーダーとしての重要な条件としている。 

  自説の説得上手がリーダーとして期待されているのではない。全ての発想は、顧客中心で行い、誠実で
信頼を得るネットワークつくりに注力している。

 この成果で、約90%以上の取引をインターネット上で進める環境を構築した。
 また、小売業で急成長のウォルマートホームデポも、パートを中心としたアソシエイトの戦略化を
最優先の課題として進め、経営者自らが各店舗を支援する態勢を整備したことが、成功の最大要因であ
る。 経営者は、率先してコーチや
メンターの立場で、アソシエイトを支援する事を他の経営者や、中間
管理職に徹底させた。その意気込みに押された形で、アソシエイトも奮起し、職場のやる気づくりも進
み、良好な企業風土の醸成に役立っている。

■ 2001年3月:米国再生の秘密は、顧客満足(CS)の達成であった!  
          '80年台米国のたどった再生への道を進む日本!

1.米国経済の再生の切り札は、ITだけではない

顧客満足こそが米国経済再生の切り札
 日本製品が米国市場を圧倒していた1980年台、デトロイトの自動車工場では、失業者が日本車をハン
マーで打ち壊し、ロサンゼルスでは、市民が日本製のテレビを集団で壊しているシーンが日本のテレビに
放映されていた。その当時日本は、TQC(全社的品質向上運動)、小集団活動、OJTの全盛期でし
た。

 米国政府は、国の威信をかけて経済建て直しに取り組み、日本を始め、成功している国、人を徹底的に
調査した。その結果、如何に顧客満足を達成し、高品質の製品及びサービスを提供することが、企業の成
功と米国経済の再生に欠かせないと考え、1987年には、経営品質の向上企業の効率改善に貢献した
企業に対し、国家の栄誉として称える国家栄誉賞を創設した。

 この賞に関る関連法案の成立に大きな貢献をしたが、残念ながら事故死を遂げた故商務長官マルコム・
ボルドリッジ
の栄誉を称え、マルコム・ボルドリッジ賞と命名され、商品やサービスの品質の改善に成果
をあげた大企業および中小企業に授与された。

TQC/TQMを越えたシックス・シグマ
 1979年、モトローラのアート・サンドリーが始めた品質改善活動がシックス・シグマである。高品
質と低コストの関連性、プロセス改造と欠陥の関連性に関して統計的手法で検討され、欠陥の発生がシッ
クス・シグマという驚異的な実績で達成された。

 この手法の生まれた背景は、「経営をプロセスとして把握し、その起点と終点が顧客にある。経営組織
は、プロセスの総体として、見るべきであり、夫々のプロセスが価値を生み出し、有機的なプロセス間の
相互連動、相互作用が一層の価値を生むことになる。」との考え方にある。

 この考えから、顧客満足とプロセスの差別化が注目され、これに基づいた小集団活動が全社的に進めら
れた。顧客満足とプロセス改善に重点を置き、全社的運動として推進されたシックス・シグマは、TQM
の持つ問題点を解決し、あらゆる業務プロセスに対して、チームを組んで進めることや、明確な目標と手
法を充実した研修プログラムと指導態勢により学んだことより、多くの企業で高成果を上げている。

 シックス・シグマでは、ブラックベルト、グリーンベルトなど、一般的な役割とは違う名称で呼んでお
り、特別のステイタスシンボルを作り上げた。ボーナスもシックス・シグマでの業績に密接に結びつけ
た。GEの様に、ボーナスの40%をシックス・シグマに結びつけたケースもある。ブラックベルト業務の
経験者には、昇格の機会が与えられ、現在の給与と将来の昇格に大きな影響を与えている。この活動は、
間接部門にも普及し、GEキャピタル・サービスの財務部門や、フェデラル・エクスプレス等のサービス
部門でも成果をあげている。

日本でもシックス・シグマの導入が進む。
 日本企業でも、米国並のシックス・シグマを導入する企業が増加している。ソニー、キャノン、日立製
作所、東芝が既に導入しており、東芝は、この導入により、1300億円のコスト削減を達成した。日本で
は、ISO9000シリーズが普及し、各企業の独自の評価基準で品質管理を進めている所が多いが、この
品質管理という狭い視野から、顧客満足を重視した広い視野で進める方向性が、一層重要となろう。

2.高収益を約束する得意客とひいき客(80対20の法則)
 「客全体の20%のヘビー・ユーザーが会社の利益の80%を生み出す」と言っているのが「80対20の
法則
」である。企業利益を高める鍵となるのが、得意客とひいき客の維持と拡大だ。これらの客を満足さ
せるために、米国の成功小売業の店員は、権限を付与され、最善を努めることになる。

 毎年20-30%の急成長をする米国最大の専門小売業のホームデポでは、ハリケーンに備えて修復用資材
を充分蓄え、店員は、自分の家が崩れたのに、顧客の面倒を見ている。このような時に便乗値上げなどせ
ず、いつもの低価格で販売し、不要となったものでは、いつでも引き取る。顧客の便宜を十二分はかるこ
とで、顧客よりの絶大なる信頼を得ている。高い宣伝費使って新規顧客を得るより、既存の顧客を大切に
し、得意客化を重点的に進めている。

■ 2001年4月:IT時代の変化対応力とは!

1.IT社会に適合したヨコ社会が充分形成されない日本!
 最近、「IT先進国のアメリカで今、このリーダーシップ理論を実践する企業が生き残っている」と題し
た非常に興味ある本が発売されたので、ご紹介しよう。

 「大逆転のリーダーシップ理論」藤原直哉著、三五館である。IT時代の90年代米国IT企業は、謳歌
し、日本企業が何故停滞したのであろうか?

 その答えは、変化対応力にあったのである。米国企業は、90年代の繁栄において、ITの進展に会わせて
自分の姿を大きく変化させることに成功したが、日本企業の多くは、この変化に充分対応出来なかったか
らに他ならない。

 米国では、IT時代に相応しい新しいリーダーシップ理論が大学でも、企業の現場でも実践されている。
 この点において、日本は、残念ながら米国に10年遅れていると藤原氏は言う。IT時代では、古い人、古
いやり方、古い制度がもはや機能しなくなった。

 日本の年功序列、終身雇用、年金制度などのタテ社会での制度がIT時代では、変革が迫られている。日
本でも、タテ社会が倒壊状態に瀕しており、未だヨコ社会としても形成されていないので、ヨコのネット
ワークを如何に形成して行くかにかかっている。その時に問われるのは、実力と品格である。これから
は、如何にヨコのネットワークを構築しながら、各自が自立することが必要となる。

2.最強のリーダーシップ理論の中核は?
 タテ社会では、カリスマ的リーダーがもてはやされて来たが、ヨコ社会では、変化をリードする人材が
求められる。この段階では、ミッション、バリュー、ビジョンを明確化し、カオスの状態から、チーム
の目標を明確化することであり、建設的な企業文化を育てることが重要となる。建設的企業文化を達成す
る為のリーダーシップ技術は、次の体系となる。

(1)意思決定技術、
(2)コミュニケーション技術、
(3)コーチ及び教育訓練技術、
(4)動機付け技術、
(5)問題解決技術、
(6)チーム作り技術、
(7)対立解決技術、
(8)企画組織化技術、
(9)戦略的思考技術となる。
   この中で特に重要な技術が(1)の意思決定技術、(3)コーチ及び教育訓練技術、(4)動機付
け技術
である。

 IT時代では、全員で決めることが常に良いということにならない。リーダーは、一人で決めるかみんな
で決めるかの判断を適切に行い臨機応変に対処する必要がある。

 特に重要なのが、緊急時の決断である。この場合は、トップが号令一下、即決する必要がある。
 また、新しい事業を始める場合は、みんなで討議する必要性があり、自分の力で進める様に支援す
る技術と効果的動機付け
がその中核となっている。

 リーダーの最大の役割は、「チームメンバーの能力を引き出し、やる気を起こさせ、目標意識を
明確にする
こと」である。

 相手のやる気と能力に応じて、支援と指示を使い分け、適切な指導をすることにある。そして、仕事が
出来る自信とその達成感を植え付けることにある。


トップページに戻ります元のページに戻りますこのぺ゜ーじの先頭に戻ります


職場での着実な導入と定着を支援する
国際メンタリング&コーチングセンター
All rights reserved (c)Copyrights 2001 株式会社スマートビジョン 
関連用語は?

持続可能な組織になるには?
新HRMガイドライン
ANSI HRM標準とは?
従来型のPMとの違いは?
ANSIのパフォーマンスマネジメント
ANSIの戦力計画とは?   
ANSIの人財指標とは
人財指標と人財分析とは?

レジリエント人事
HRテックは?
ピープル アナリティクス 

コンピンテンシーとは
SHRM版コンピテンシー

エンゲージメントとは?
やりがいあふれる職場とは?
モチベーション3.0
しあわせ感とは?
トータルリワード
キャリアとは?

I型/WE型人材とは?
メンターとは?

目標による管理MBO
OKRとは?
パフォーマンスとは?
パフォーマンスマネジメント
MBOとPMの違い
パフォーマンス評価?

コーチングとは?
メンタリングとは?
リーバスメンタリングとは?
メンタリングプログラム
個別対応リーダーシップとは

タレントマネジメント
ダイバーシティとは?
リテンションとは?

現場力とは?
見える化とは?
育成の見える化とは?
見える化とコーチング

SBPとは?
満足保証とは?
偉大な会社になるには
アジア優良企業ブランド大賞とは

これからの人事は?  
グローバル人財マネジメント


      関連情報は?

トピックス
各種コースの概要
ワークショップ日程

@コーチング&メンタリング基礎コース 
Aパフォーマンスマネジメント実践コース 
Bメンタリング活用コース
C人材育成の見える化コース
Dタレント・マネジメント・コース

      企業研修
概要編
実践編
タレント開発

ケーススタディ

各種講演・視察旅行

     研究会
戦略的人材マネジメント研究会
SHRMコンピテンシー研究会

参加者の声(企業研修)
参加者の(ワークショップ)

メールマガジン
(過去メルマガが見れます)

雑誌掲載記事
/学会報告

     推薦書

ビジネス・コーチング本 
パフォーマンス・コーチング本
人材育成の「見える化」本
メンタリング・バイブル
図書・ケースの注文
顧客満足度視察調査報告

     FAQ

人材マネジメント
関連団体視察報告書

IMA2009
HR SUMMIT2012
ASTD2009
ASTD2010
ASTD2011
SHRM2010
SHRM2011
SHRM2012
SHRM2013
SHRM2014
SHRM2015
SHRM2016
SHRM2017
SHRM2018
SHRM2019
TDRP Conference

APO TM Meeting
(Japanese)
APO TM Meeting
(English)


新刊書
競争に勝ちたいなら
人材育成を「見える化」
しなさい



詳細こちら