速報
SHRM2016ワシントンDC大会から、世界の人材マネジメントの潮流を読み解く

SHRM CP/SCP HRプロ認定者が早くも、92,000名に!
   この「SHRM2016ワシントンDC大会の速報」は、ほんの一部の情報であり、
  概要報告は、2016年9月開催の視察報告会の発表資料は、こちらからダウンロードできます。
  尚、更に、詳細の情報は、一般公開コースに参加すれば、より詳細な情報をテキストを入手で
  き、コースの中で関連するロールプレイ演習も体験できます。

グローバル化が、更に進んだSHRM2016ワシントン大会!
  年々増え続ける世界最大(現在約28.5万人)のHRプロのコミュニティー、人材マネジメント協会(SHRM)の2016年度年次総会が、6月19日−22日の4日間ワシントンDCで開催された。
 今年は、世界各国から、総勢約15,000名HRプロフェッショナル(以後HRプロ)が集結しました。海外からの参加者の中では、多い順から、韓国カナダ、中国本土ナイジェリア日本、ガーナとなり、日本は、5番目になり、昨年の7番目からすると、順位が上がりました。今年の日本から参加者は、昨年度より、6名増加した。
 韓国、カナダは、毎年、100名を超す代表団を送りこんでいますが、その中でも韓国からは、166名で急増しました。その多くは、財閥系企業が定期的に代表団を送り込んでいるもので、企業ぐるみの取り組みと思われる。
 また、中国からは、北京大学やその他有名大学の関係者や学生が中心になります。
昨年、大デレゲーションを送ったナイジェリアは、今年は減少し、ガーナジャマイカバハマ等のアフリカ/中南米地域からの参加者が増えている。
 一方、インド等でのSHRMの地域大会が予定されている所では、参加者が減少しています。
 日本から参加者の中で、最大は、リクルートが13名、日立系列サントリーからは、各4名とのこと。グローバル化を強力に推進している日本企業からの参加者が徐々に増加する傾向にある。
 今年のコンファレンスのメインテーマは、'Breakthrough'。2008年のリーマン・ショックの悪夢から抜け出し、米国経済も漸く好調な軌道にのりつつあるものの、今ひとつ意識改革が進んでないという現状を反映しています。「潜在能力のある人財のやる気を引き出し、育てよう」と掛け声をかけるものの、掛け声だけで終わってしまいがちで、それをどう切り開いていくかが、最大の課題と言えそうだ。
 ということで、それを担う人材をどう育てるかが最大の課題になる。 
 今年は、例年より多い6名の基調講演者が、選定された。
 その概要は、こちらからご覧になれます。
 今年の基調講演は、6名の豪華キャストでしたが、その中で一番注目されたのが、最終日の22日に行われたKhan Academy創業者のSalman Khan氏による基調講演でした。彼は、バングラデッシュ出身の米国人である。
 Khan academyは、2008年創設した、質の高い教育を無料で、世界中すべての人に提供するミッションをもつ、NPO団体で、現在では、190カ国に3700万名の登録者を有する世界最大のオンライン教育プラットフォームである。
 オンライン教育プラットフォームは、一般的には、MOOC(Massive Open OnlineCourse)と呼ばれ、大学が中心に、推進しているものが多い。その中で、有名なのが、スタンフォード大学中心のCourseraと、MITハーバード中心のedXである。
 これらを進めるのは、大学教授であり、大学或いは大学院のレベルのカリキュラムを中心に行われている。
 これに対して、世界150万人の教育者や専門家が中心に、無料の教育ネットワークを推進しているのが、Khan Academyである。
 2004年当時は、YouTubeを利用した授業を試験的に進め、現在では、保有Video    lessonが約7000、言語数も36カ国語にもなった。
 現在では、月3700万の学習者が学び、計56億件の課題解決をなり遂げたという、驚異的な成長を遂げたことになる。
 これを実現できたのは、ビルゲーツ財団、米国銀行、グーグル、ディスニー、AT&T、Tata信託等からの資金やノウハウ等の支援があったからに他ならない。
 タイムマガジン社の最も影響力のある100人としても認定された。 
 ビルゲーツが、Khan Academyの業績を絶賛して、基金の提供を申しでたインタビュービデオが紹介され、更には、元米国副大統領アルゴアも、彼の業績を絶賛している。
 講演の最後には、「参加者一同が、立ち上がって拍手がやまなかった」のも、過去7回参加したSHRMコンファレンスの中でも、見たことがない

既に92,000名以上が、最新HRプロ認定SHRM CP/SCPを取得!
 2015年より、開始されたSHRM SCP HR認定者は、2015年6月当時は、50,000名でしたが、2016年6月現在、92,000名を超えたとの報告があり、認定者が米国を中心に順調に増加している。
 この勢いが続けば、2017年度は、従来のHRCI認定と同等の14万人のレベルに到達することになる。コンファレンスの中に登場するSHRM役員は、Chairmanを含めて、その大半がSHRM SCPを取得しており、これがなければ、今後はSHRM幹部として認めないとの方針が明確になってきたと言える。
 これと同時に、SHRM SCPを取得すれば、SPHR,GPHRを掲載するHRプロが少なくなったことで、SPHRやGPHRの米国内での存在感は、急速に低下したと思われる。
 もはや、HRCIとの仲直りはありえず、もはやHRCIは、SHRM系列の認定機関ではなくSHRMと対抗する認定団体として、一般の展示スペースに独自の場所を確保して、従来の認定者の更新ビジネスを中心にせざると得ない状況になったと言える。
 但し、SHRM HRプロ認定には、SPHRーCAやHRBP、HRMP相当の認定は、まだなく海外用の特別メニューは持たないとの方針なので、海外の認定者は、まだ非常に少ない状況です。HRCI認定は、これらの分野で未だに存在感を示しているのが現実だ。
 SHRMでのHRプロ認定での海外戦略としては、スペイン語版の認定は、期待できそうなので、開発予定とのこと。
 だが、中国語、日本語の予定は、全くないとのことなので、英語版でどれだけ増やせるかが課題になる
 しかし、英語を母国語とする米国人には、220分で、180問すべてを回答できても、英語を母国語としない海外受験者の場合、米国人と同様の220分以内に180問をすべてに回答するのは、至難のことです。合格最低点が、200点とのことなので、合格には、最低160-170問に回答する必要があり、一問80秒前後で回答する練習する必要がある。
 しかし、2016年7月には、SHRMコンピテンシー研究会の会員が、SHRM SCP HRプロ認定に合格しました。これは、日本初の快挙と言える。
 「日本人でも、頑張れば到達可能だ」ということを証明した。
 この認定に合格するには、SHRM CP/SCP Learning Systemに付属の、Online  assementを利用して、SHRMコンピテンシーを学習する必要がある。
 このSHRMコンピテンシー関連設問では、従来型の人材マネジメント手法と、何が違うのか戦略的人材マネジメントとは何なのかミレニアル人材にも魅力のあるブランド価値のある会社を構築するには、どうしたら良いのかを考えさせる内容が沢山ふくまれています。これを理解し、実践してくれそうな方がHRプロとして相応しいと判断し、SHRM SCP HRプロ認定を提供している。 
 人材マネジメントの知識があることは、当然ですが、それだけ覚えただけでは合格できない内容になる。  
 興味をお持ちの方は、SHRMコンピテンシー研究会に参加して、勉強仲間をつくり、互いに学ぶ関係を構築することで、その第一歩が開らかれる。
 SHRMコンピテンシー研究会に参加希望の方は、こちら

新世代の増加とデジタル人事の進展で、組織と職場の意識変革が進む!
 SHRM2016ワシントン大会に参加して感じたことは、従来のグローバル人材マネジメントが、世代の交代に基づく、新しいテクノロジーの進展により、職場環境が、急速に変化していく状況、それを受け止めて、どうしたらよいか、相当苦労している職場が多いという現実でした。
 その'Breakthrough'をどうにか見つけて、前進したいという叫びでもあった。
 例えば、従来の「年に一度の人事考課」から、「日頃のフィードバックが日常化」し、個人の成長が組織が目指す目標との整合性をより厳しく見守るためにスマートフォンをはじめとしたモバイルツールをより効果的に活用する動きが加速している。
 パフォーマンス マネジメントでは、GEで自社開発したPD@GEや、各種のフィードバックアプリが凌ぎを削りながら、急速に普及して行きます。これは、ミレニアル世代にも受け入れられることになる。
 リアルタイム処理が当たり前の時代になれば、職場にも大変革が起きることなる。
 また、クラウド化、モバイル化が進み、テレワークが当たり前の時代になれば、人事の役割が劇的に替ることになる。
 最新版のフィードバック ツールの職場への浸透で、成長の可視化が進み、タレントレビューとして、より効率的に実施出来る様になり、ミレニアル世代のタレントにも適用が進めば、タレント・マネジメントとして、より高い効果が期待できる様になる。
 例えば、サム・トータル社が発表した最新モデルの様なセルフ デベロッピング タイプが今後は増加し、上層部の後継者育成から、若い世代も含めたタレント プールが進む様になる。
 今後は、グーグルでのピープル アナリティクスや、クラウド ソーシング化が進みます。
 M&Aが頻度化し、職場での意識改革、エンゲージメントの改善、文化の融合を推進できるHRプロの必要性が更に高まっている。
 これからは、モチベーション2.0から、モチベーション3.0への転換が進み、メンタリング・コーチングの必要性が高まっている。
 今回のSHRM2016ワシントン大会からも、これからの新しいグローバル人材マネジメントの潮流を体験する機会はありましたが、次回の戦略的人材マネジメント研究会では、今年から更に充実したコンファレンス オン デマンドの概要を参考にして、
これからの日本の人材マネジメントは、どうあるべきか」「私なら、こう変えたい!」を考えてみたい。詳細は、こちら
 尚、本研究会では、知識の習得より、みなさんの実務でどう導入すべきかのヒントを得ることを主な目的としているので、ディスカッションへの積極的参加を期待しています。

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